謎の発想・試作の部屋
EUROミラーウインカー
(ドアミラーウインカー)
EUROミラーウインカーを製作した頃は、
まだ純正採用車種もメルセデスぐらいでした。
ミラーカバー式も、まだ車種展開が少ない時代
でした。でも今は、国産車にも純正採用される
ようになり、ミラーカバー式も純正&アフター
パーツメーカー等から色々と発売されるように
なりました。そんな感じになった今、新しくEURO
ミラーウインカーを作ろうと思いました。今度は、
「ミラーカバー式」じゃなく「埋め込み式」で!!
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UC案
※あまりウインカー部をミラー外側に
出してません。でも後方点灯OKです。
工場案
※マスキングテープのラインに合わせ、
ウインカー部をミラー外側に出してます。
※実際の完成時は、メッキミラー仕様にはしません。。
今回は、ミラーウインカーの元祖的存在、「メルセデス純正」
部品のウインカーレンズを使用することにしました。(^^)v
厚み&裏側は、こんな感じになってました・・・
これは、失敗して部品が無駄になる可能性が高いのですが、
今のEUROミラーウインカーより、「サイズ半分」「球数半分」
「製作コスト半分」の考えで、こだわってみようと思います!
「バカ!」とか「アホ!」とか言われても、作ってみます!!
※「製作コスト半分」→ミラーカバーの型を作るコスト分は削減出来る
のです。だからメルセデス純正部品を使用しても、まだ安いのです。
ミラーカバー試作品公開!(^_^)v
表面から見た状態。ノーマルに比べて、このサイドが異常に厚くなって
しまってます。まぁ〜ウインカーが入るので仕方なかったんですが・・・
裏面から見た状態。
※これだけのスペースがあれば、企画倒れした「ミラースポットランプ」
(ランプ埋め込み式ミラー)なんてのも加工次第で装着出来ました・・・
まだ出始めの、約3年程前の設計にしては良い作りだったと思います。
トヨタ純正サイドターン付ドアミラーカバー
取付対応車種:アルテッツァ(ジータ含む)&ヴェロッサ
さすが、トヨタ純正オプション品です。出来の違いが明らかですね・・・(T_T)
メルセデス実車参考資料画像!?
Eクラス(現行モデル)より
アンドラダイトグリーンで、ミラー形状がわかりにくいのですが・・・
Eクラス(先代後期モデル)より
これが火付け役になったミラーウインカーの元祖!?
Cクラス(現行モデル前期型)より
やっぱり、なんか安っぽい・・・
Cクラス(現行モデル後期型)より
レンズカットが新鮮。
CLKクラス(現行モデル)より
アラバスターホワイトで、こちらは見やすいと思います。
CLKクラス(先代後期モデル)より
ヤッパリ古さを感じます・・・
Sクラス(現行モデル後期型)より
前期型と違って、全て点滅するようになってます。
Sクラス(現行モデル前期型)より
内側と外側のみ点滅するようになってます。
SLクラス(現行AMG SL55)より
横に長い割りには、球数が少ないです。
Gクラス(現行モデル)より
大きいくせに球数少ないです・・・
SLKクラス(先代後期モデル)より
CLKと同じで古さを感じます・・・
残りは、CLクラス・Aクラス・MLクラス!
CHEVROLET EXPRESS VAN
トレールブレーザーよりシンプル。
っていうか、車撮らないでミラーばかり撮ってる奴なんて、普通いないよね・・・・
とうとうドアミラーが分解されました・・・
ウインカー取付穴も出現!・・・
やっと形になってきました!(^^;
でも、ここからまた作業が続きます・・・(T_T)
よ〜く見ないとわかりません!
上のタイプで失敗をして、もう一度作り直してます・・・(^^;
結局、「工場案」を「UC案」へ変更し、ミラー本体を完成させました!(^_^)v
点灯状態は、こんな感じ!
ミラーカバー式の最大の欠点でもあった「後方点灯」も、今回
は最初から全て問題なくクリアすることが出来ました!(^^)
※後にカバー式でも、後方点灯加工?なる小細工にて対応済。
一応、初期欠点の改良モデル・・・これが最終か!?
これ以上は「ココまでやったし、どうにでもなれ!」という投げ
やりな態度で。ダメなら潔く、本当にゴミ箱ブチコミしてやる!
これが改良モデルの完成状態!
特に、失敗を楽しみにしてた方に見て頂きたいっ!?(^_^)v
ゴミ箱行き投げやり無謀な作り直しは、逆にUCの理想的な
完成結果になりました。これが改良モデル塗装済完成品!
新旧の形状に注目!
運転席側・・・旧型
助手席側・・・新型
「見栄え重視」から「機能重視」に変更
したので、「旧型」に比べ「新型」は正面
からの直線点灯部が大幅に減少して
ます。その代わり曲面点灯部を増やし、
前・横・後の点灯面積を稼いでいます。
装着してみました!
これで終わりではありません!
あくまでも、これは装着確認!
完成品に少し手を加えます。
これで手直しも終わり完成です。(^_^)v
「サイズ(厚み)半分」・「球数半分」・「製作コスト半分」の
理念も、ほぼ完全にクリアさせることが出来ました。(^_^)
120プラドにSLウインカーを埋め込み加工すると・・・
ミラー形状的に、90系よりも全然違和感もなく、キレイな仕上がりになります。
後方点灯にもバッチリ!
※提供はねこさんの120プラドです。
☆ミラーウインカー番外編☆
新型サバーバン2500のミラー。
これぞ本当のミラーウインカー!
運転席に乗ってては見えないが、
外からはこんな感じで良く見える
構造!感心させられました!(^^)
点灯時以外は、全然見えなくて、
仕上がりも素晴らしい感じでした。
さすが!「メーカー純正部品」!!
※提供はオージーさんのサバーバンです。
LEXUS GX470(120プラド)用
※提供はねこさんの120プラドです。
↑これUCバージョン!?(^_^;ちょっとマネしてみました!
現実化させましたが、ヤッパリ本物には負けます!(T_T)
☆あまり知られてない「道路運送車両の保安基準」☆
昭和二十六年七月二十八日運輸省令第六十七号
最終改正:平成一五年七月七日国土交通省令第八一号
(方向指示器)
第四十一条 自動車には、次に掲げるところにより方向指示器を備えなければならない。
方向指示器は、次の基準に適合するものでなければならない。
方向指示器の灯光の色は、橙色であること。
↑これは当たり前のことでしょ!
方向指示器は、前項に掲げる性能を損なわないように、
次の基準に適合するように取り付けられなければならない。
方向指示器は、車両中心面に対して対称の位置に取り付けられたもの
であること(車体の形状が左右対称でない自動車を除く。)。
↑ココがポイント
自動車に備える方向指示器は、その指示部の上縁の高さが地上
2・1メートル以下、下縁の高さが地上0・35メートル以上と
なるように取り付けられていること。
↑相当なハイリフト車ではない限り問題ないと思います。
自動車の両側面に備える方向指示器は、非常点滅表示灯を作動させて
いる場合においては、当該非常点滅表示灯と同時に点滅する構造と
することができる。
(補助方向指示器)
第四十一条の二 自動車の両側面には、方向指示器と連動して点滅する
補助方向指示器を一個ずつ備えることができる。
※これでも結構省略してます・・・(^^;
まぁ〜他にも参考書には、まだ色々ありますが、矛盾
するポイント等もあったので省略することにします・・・
あまり知られていませんが、現在ほとんど(UC製含む)の市販品のドアミラー
ウインカーが左右非対称の位置にあり、保安基準を満たしていません。(T_T)
ドアミラーは、見た感じは左右対称になっているように見えますが、実際には
左右で微妙にハウジングの取付角度が異なります。 この状態で、ウインカーを
入れるとどうなるか?方向指示器の取付位置は、「車両中心面に対して対称の
位置」ではなくなるので、保安基準に違反していることになります。しかし、違反
しない合法的な作り方をしてるメーカーもチャント存在してます。その例がトヨタ
純正品。トヨタ純正オプションでは、助手席側のドアミラーカバーの厚さを大きく取
ることにより、ウインカー部分の位置が左右対称となるように工夫されています。
↑これを見れば理解しやすいでしょう!
↑トヨタ純正アルファード用装着例
↓ホンダ純正オデッセイ(3代目)用装着例
ドアミラーウインカーを製作するには、法的にも問題ポイントがあるようです。
しかし、UC的に今までのが「違法改造」と言いたいのではありません。
追加ウインカーによって、安全性が更に確保出来るのですから、チョットぐらい
の位置違いで「違法改造」にするのはおかしいのでは?と思ってるからです。
応用編:トヨタ方式を使わないで、左右対称に作るのであれば・・・
右ハンドル車用の右側ミラーと左ハンドル車用の左側ミラーを使用する。
↑輸出される車両があると言う前提が必要ですが・・・
そうすれば、カバー式以外の方法でも合法化が即可能になるかと・・・
本当に違法(左右対称じゃない場合)になるのか!?
ドアミラーウインカーを後付装着すると、本当に違法改造になるのか?
最近知ったのですが、後付ドアミラーウインカーの場合は、ウインカー
としては認められず「補助方向指示器」としてみられるそうです。従って
基本的には車検は問題なくクリア出来る=合法となることになります。
そして問題となるウインカーの数、サイドウインカーは一個しか点灯して
はならないので、純正を取り外す必要があると思いますが、補助方向指
示器扱いになる為に、外す必要もなく車検に通すことが可能になります。
ドアミラーウインカーを、「補助」ではなく「正規」の方向指示器として車検
を通す場合は、やはり上記法規同様に「方向指示器の左右対称」で後方
斜め45°からの点灯確認が出来ることが必要になります。メルセデスや
シーマ・レガシー等の装着車を見ればわかりますが、ドアミラーウインカー
を正式に方向指示器として認定しているので、後方からの点灯確認も出来
る上に、サイドウインカーは装着されてない状態になっているのです。
※但し、これが全て正しいと言う訳ではありません。車検時の検査官に
よっては、考え方も違う?(その日によって気分が違う・・・)人もいますし、
「これで絶対OKだよ!」みたいなことは言えないのが現状だと思います(^_^;;
番外編:違法改造!?の良い例
「方向指示器の灯光の色は、橙色であること。」
と上記の法に定められているのですが・・・
↑なのに、このタクシーの屋根に注目!!
クリアレンズは良いとして、この中のクリア球!!
VIPカー&ワゴン系には警察もウルサイくせに、
このタクシーはOK!なの?(謎)「こういうのこそ
是非取り締まって欲しい!」と、UCは思います。
☆色々なミラーウインカーの利点と欠点☆
1.貼付けタイプ
(フレキシブルウインカーをミラーに貼付けるタイプ。)
利点:両面テープ取付の為、取付加工等が簡単。
部品価格も安い。
欠点:仕上がり完成度がイマイチ。日中&後方点灯
が確認しずらい。←チップ型LEDは特に。
2.ミラーカバー式タイプ
(純正ミラーにウインカーカバーを被せるタイプ)
利点:純正ミラーに被せるだけなので、取付が簡単。
カバーの微調整が可能なので、左右対称に
することも出来る場合がある。量産生産が可能。
ミラー形状によっては、他車流用が可能になる。
欠点:カバーの為、純正ミラーより厚くなってしまう。
作り方によっては、後方点灯確認しずらい。
カバーの塗装代が発生する。また製作するの
に、型代&型作り用の純正ミラー代が発生して
コストがかなりかかる。(純正ミラーは、型用に
なると再利用出来ない。)また特許の関係上、
販売するのが難しい。←逃げ道がない状態。
3.埋め込みタイプ
(純正ミラーにウインカーを埋め込むタイプ)
利点:純正ウインカーをそのまま流用出来る為に、
上手く作れば完成度を高められる。色々な
車種用のウインカーを選んでも、ミラーの厚
みを最小限におさえることが可能になる。
後方点灯視界を増やすことも可能になる。
↑選ぶウインカーによります。
欠点:ワンオフ手作業となる為、加工技術に問題
が発生する場合がでる。量産生産が難しい。
一部パテ等を使用することにより、耐久性等
(耐候性・耐衝撃性)に問題がでる。加工コスト
がかなりかかる。塗装代も発生する。
☆気になるウインカー☆
ポルシェ カイエンのサイドウインカー
珍しい所(インナーフェンダー内)に埋め込まれている
ウインカーレンズ。これでもサイド&後方用らしい・・・
しっかり表にも装着されてます。
(コーナーランプじゃありません)
別々のように見えて、フェンダー
内のウインカーと一体化してる
所が素晴らしい!関心しました。
今思えば、「キャデラックCTS風」を作るより、カイエンをもっと
勉強するべきだったかもしれません・・・でも、このサイドを加工
することによっては、「ポルシェ カイエン風」にすることも可能
だとUC的には思っています・・・あんまりやる気ないけど・・・
ポルシェ 911Carreraのサイドウインカー
(V35スカイラインじゃないですよ!)
フェンダーの折れ目部分で後方点灯も確保!
この機能的デザインにも、関心しました。(^_^)
ちなみにこちらは、V35スカイラインのサイドウインカー(^_^;
BMW Z4のサイドウインカー
エンブレムにウインカーってのも
良いアイデアかもしれない!(^_^)
ちなみにZ8の場合は、モールウインカー
なんて感じで、これがまた画期的!(^_^;
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